バウンスシャッセ(リッチダンサーの11) 第6戦


キャロットクラブ出資愛馬第20号は、母馬と厩舎の魅力で選んだ馬。

母リッチダンサーは産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており、 日本でもホーカーテンペストが芝のマイルで4勝を挙げオープン入り。続く愛馬のフロアクラフトもオープン特別で2着、オークス GTで5着と力を見せる。

ホーカーテンペストはデビュー前にその素晴らしい馬体が話題になった馬で、馬体にこだわる私としては安価だし飛びつきたい母の産駒。日本でも産駒は能力を見せ、やはり母リッチダンサーの仔出しは相当良いと考える。安価で2、3勝馬を目指す私がリッチダンサーの仔を買うのは必然。

今回は関東馬だが、藤沢和雄厩舎となれば別格。アフロディーテでも満足させていただいたし、なんと言っても師の大ファン。この金額で藤沢和雄厩舎というものお得感満載。ましてや馬も素晴らしい。よく約68パーセント程度の抽選を勝ち抜いたものだ。


デビュー前の追い切りはコース全体の5番時計を計時するなど、2歳新馬としては破格の動き。そしてレースもスタート直後にコーナーという外枠不利なコースで大外枠になるも完勝!!見事デビュー戦を飾る。

そこから重賞に連続挑戦するも馬場が悪すぎたり、距離が短く忙しかったりと出番なしの大敗。

しかし、4戦目となる寒竹賞では猛時計で圧勝!!競馬ブックのスピード指数は90.8!!阪神JF GT2着のハープスターが91.9なので重賞ウィナークラス。

前走はその寒竹賞で実績のある中山のレースに絞り、3月21日 中山11R 第28回 フラワーカップ GV 3歳オープン 芝1800m 牝馬限定 国際に出走!!

走破時計は平凡ながら1頭別格の馬の走りで見事に重賞制覇!!私としても愛馬エスポワールシチー以外の馬では初の中央の重賞を制覇!!

これでクラシックへの出走はすべて確定。しかし桜花賞は距離が短すぎることからパスし、実績断然の中山で行われる牡馬クラシック第1戦の皐月賞へ出走。実に牝馬としては1991年のダンスダンスダンス以来の皐月賞出走!!歴史に愛馬が名を残し嬉しい。

そして昨年の姉フロアクラフトの5着に続く2年連続のオークス出走もほぼ確定。今年も東京に行く機会が増えそう。

問題は皐月賞を勝ってダービー行きにならないかどうか(笑)。


前走後、在厩で調整されています。


4月20日 第74回 皐月賞GT 3歳オープン 芝2000m 国際に北村宏司騎手で出走!!

出走数はフルゲートの18頭。

11着/12番人気。

さすがに牡馬の一線級を相手には荷が重かったが、勝ち馬から0.7秒差で競馬ブックのスピード指数でも89.1と優勝したフラワーカップの88.0を上回る。単に相手が強かっただけ。

この強いメンバーで揉まれた経験は今後に必ずプラスになるはず。


レース回顧と時計の分析、レース後の北村宏司騎手と藤沢和雄調教師のコメントを掲載。

写真多数付き現地観戦レポート。

(2014年5月19日完結)

2014年3月28日立ち上げ

●前走後、在厩で調整され、次走は4月20日 皐月賞GT

 前走は非常に強い内容で我が軍団にエスポワールシチー以外では初めてとなる重賞を制してくれた我らが愛馬バウンスシャッセですが、前走後、在厩のまま調整され、すでに発表がありましたように次走は牡馬クラシック第1弾となる4月20日 第74回 皐月賞GT 3歳オープン 芝2000m 国際に北村宏司騎手で出走予定です。

 その後はオークス、そして秋には秋華賞にエリザベス女王杯とその辺りまでは今の収得賞金で出走できるでしょうし、たくさん夢が見られますね。

 前特集にも掲載しましたがもう1度、皐月賞の3月28日現在の出走予定馬と騎手を掲載します。

トゥザワールド   弥生賞1着 川田将雅
ワンアンドオンリー 弥生賞2着 横山典弘
アデイインザライフ 弥生賞3着
ロサギカンティア  スプリングS 1着 柴田善臣
アジアエクスプレス スプリングS 2着 戸崎圭太
クラリティシチー  スプリングS 3着 内田博幸
アドマイヤデウス  若葉賞 1着 岩田康誠
ウインフルブルーム 若葉賞 2着 柴田大知

以上 優先出走権を持つ馬

イスラボニータ   5200万円 蛯名正義
タガノグランパ   3500万円
トーセンスターダム 3000万円 武豊
バウンスシャッセ  2600万円 北村宏司
カラダレジェンド  2200万円 田辺裕信
バンドワゴン    1650万円 和田竜二
キングオブザサン  1650万円 浜中俊
スズカデヴィアス  1350万円
アポロスターズ   1150万円
エアアンセム    1150万円 後藤浩輝
ベルキャニオン   1150万円 福永祐一

以上 賞金順

赤字は当板の注目馬。



 バウンスシャッセは2600万円の賞金がありますから、出走は確実です。今年の3歳は牝馬が強いと言われてきましたが、牡馬クラシック第1戦の皐月賞でも500万勝ちの2勝馬(収得賞金900万円)は抽選にもなりません。有力馬が順調で非常にハイレベルな今年のクラシック戦線に我が愛馬が出走できるなんて夢のようです。


 私は5戦3勝のバウンスシャッセに未だ会ったことがありません。関東馬なのでなかなか会えないのは覚悟していましたが、会えないうちに3勝もしてくれました。今回は中山ですが、クラシックの皐月賞ということで現地に応援に行きたいと思います。当サイトもバウンスだけ写真がなくて寂しいですもんね(笑)。天気が悪かったらバウンスはキャンターで走ると思いますので、私は現地に行かないかも知れません(笑)。

●追加登録料200万円発生(T_T)

 以下は3月26日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。


「先週はありがとうございました。それにしても強かったな。具合の良さをすごく感じていたし、いい走りをしてくれるんじゃないかと楽しみにしていたのですが本当に良かった。会員の皆さんも会社のほうでも大騒ぎだったんじゃないか(笑)。本当に春が楽しみになりましたね。昨年の秋にマイル戦を走って以降、この仔には距離があるところのほうがいいという見方をしてきて寒竹賞を勝ったときから桜花賞ではなく長い距離を目標にしようということでやってきました。フラワーカップも1800mになるけれど中距離で良さを発揮できればと思っていたなかでいいパフォーマンスを発揮できましたから、協議してもらった結果、皐月賞へトライしてみようということになりました。馬も変わりなさそうですよ。追加登録料を払ってもらうことになるわけですが、ロブロイの仔だし、また良い競馬をさせてあげたいですね。引き続き馬をよく見ていって万全の態勢を整えていけるようにしっかりやっていきます。よろしくお願いいたします」(藤沢和師)このまま状態面に問題がなければコース適性、距離適性を考慮して4月20日の中山競馬(皐月賞・芝2000m)に北村宏騎手で出走を予定しています。なお、本馬は牝馬2冠レースへのクラシック登録は行っておりましたが、牡馬3冠レースへのクラシック登録は行っていないため追加登録料(200万円)が必要となります。会員の皆様にご負担いただくことを何卒ご理解いただきますようお願いいたします。登録料は2週前登録時に支払い、登録後、万が一出走をやめることになった場合、競馬会からの返金はございませんのであわせてご理解のほどよろしくお願い申し上げます。


 ぬわんと!?

 私はクラシック登録というのはしておけば5競走すべてに出られるものだと勘違いしていました(恥)。いかにクラシックに縁のない軍団だったかが浮き彫りですね(^_^;)。


 追加登録料は200万円。400口なので1口5000円。先日独り言のコーナーで純金メダルの話をしていましたが、どんさんによりますと、弥生賞GUでも100万円程度のものらしいので、GVでしたら80万円相当のものでしょうか。

 軽くその分配金を超えてしまいましたとさ(T_T)。


 もっとも、フラワーカップGVの優勝賞金がありますので、そんなに大騒ぎすることはないですが、ちょいと予定外の出費でございます。


 以前愛馬エスポワールシチーがアメリカのブリーダーズカップに遠征した時の渡航費用は1口13万円と高額でしたが、上のクラスに行くほど出入りが激しくなりますねぇ。そんなのもあって、私は海外遠征は反対派です(笑)。

 バウンスシャツセもここまではシーザリオと同じ寒竹賞→フラワーカップの連覇を飾っておりますが、まさかアメリカオークスには行かないですよね。ドキドキ。

これ以降は2014年4月6日に作成

●気になる特別登録表(4月20日 中山11R 第74回 皐月賞 GT)

特別登録表 4月20日 中山11R 皐月賞 GT 3歳オープン 芝2000m 国際 指定

第3回登録完了馬 全19頭 フルゲート 18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アジアエクスプレス 戸崎圭太 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
アデイインザライフ 田辺裕信 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
アドマイヤデウス 岩田康誠 57.0  3/22 若葉OP 阪神芝2000
イスラボニータ 蛯名正義 57.0  2/24 共同GV 東京芝1800
ウインフルブルーム 柴田大知 57.0  3/22 若葉OP 阪神芝2000
キングズオブザサン 浜中俊 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
クラリティシチー 内田博幸 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
クリノカンパニー 57.0  1/12 シンGV 京都芝1600 11
コウエイワンマン 57.0  3/29 大寒5下 中京芝2200
スズカデヴィアス シュタルケ 57.0  3/02 すみOP 阪神芝2200
ステファノス 57.0  3/29 毎日GV 阪神芝1800
タガノグランパ 石橋脩 57.0  3/22 ファGV 中京芝1400
トゥザワールド 川田将雅 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
トーセンスターダム 武豊 57.0  2/09 きさGV 京都芝1800
バウンスシャッセ 北村宏司 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800 10 14
バンドワゴン 和田竜二 57.0  2/09 きさGV 京都芝1800
ベルキャニオン 福永祐一 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
ロサギガンティア 柴田善臣 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
ワンアンドオンリー 横山典弘 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000

これ以降は2014年4月16日に作成

●1週間前の各紙の評価

JRA−HP

GII の弥生賞、スプリングS、オープン特別の若葉S(阪神・芝2000m)という3つのトライアルレースでそれぞれ好走して優先出走権を獲得した8頭に加えて、別路線からも大物感あふれる逸材が多数エントリーしてきた今年の皐月賞。クラシック三冠レースの初戦は、これまでに対戦経験がない有力馬が多いために勢力関係がはっきりとせず、まさしく“群雄割拠”の激戦ムードが漂っている。小回りで器用さが必要とされる中山・芝2000mのコース形態、当日の馬場状態、レース展開といった勝敗を左右する様々なファクターを克服して頂点に立ち、三冠制覇に挑戦する資格を手に入れるのは果たしてどの馬だろうか? 今からゲートインが待ち遠しい。

ハイレベルな混戦ムードの中でも理想的な臨戦過程でライバルを頭ひとつリードしているのは、3つのトライアルレースの中で唯一、本番と同じ中山・芝2000mで行われた弥生賞の優勝馬トゥザワールド(牡3・池江泰寿)だろう。昨年9月のメイクデビュー阪神(芝1800m)は2着に敗れたが、その後に未勝利→500万下の黄菊賞(いずれも京都・芝1800m)→オープン特別の若駒S(京都・芝2000m)→弥生賞と、破竹の4連勝で皐月賞に駒を進めてきた。父はキングカメハメハで、母は2001年のエリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリー。育成段階から大いに注目を集めてきた良血馬が、堂々の主役としてクラシック本番に臨む。

その弥生賞馬と同厩舎でデビュー3連勝中のトーセンスターダム(牡3・池江泰寿)も、スケールの大きさはまったく引けを取らない。この馬もデビュー前から素質を高く評価されていたディープインパクト産駒で、断然の1番人気に支持されたメイクデビュー京都(芝1800m)とオープン特別の京都2歳S(京都・芝2000m)を、期待に違わぬ走りで連勝。2か月半の休養を挟んで出走した3歳初戦のきさらぎ賞も制し、無傷のV3で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。レース後は早い段階で皐月賞への直行を決めて放牧に出され、3月21日に栗東トレーニング・センターへ帰厩。徐々に調教のピッチを上げながら、臨戦態勢をきっちりと整えてきている。

もう1頭、トライアルレース以外からの臨戦でも主役級の評価が必要になるのがフジキセキ産駒のイスラボニータ(牡3・栗田博憲)だ。昨年6月1週目のメイクデビュー東京(芝1600m)を快勝。2戦目の新潟2歳Sで牝馬のハープスター(1着)の豪脚に屈して2着と初黒星を喫したものの、その後はオープン特別のいちょうS(東京・芝1800m)→東京スポーツ杯2歳S→共同通信杯とハイレベルな走りで3連勝を飾った。レース後は放牧でひと息入れて、3月18日に美浦トレーニング・センターへ帰厩。皐月賞に向けて順調に調教を積まれ、ひと追いごとに力強さが増してきている。右回りコースも芝2000mの距離も未経験だが、まだ底を見せていないだけに期待は大きい。

ロサギガンティア(牡3・藤沢和雄)は、キャリアを積みながらぐんぐん力をつけてきたフジキセキ産駒。昨年7月のメイクデビュー函館(芝1800m)は1番人気で4着に敗れたが、3か月の休養を挟んで出走した2戦目の未勝利(東京・芝1600m)を2馬身半差で完勝して初勝利を飾った。4戦目となった前々走の500万下(東京・芝1800m)で2勝目を挙げると、続く皐月賞トライアルのスプリングSも連勝。一躍、クラシックの有力候補に浮上してきた。前走時の馬体重が528キロとかなりの大型馬だが、身のこなしが俊敏で一瞬の加速力に優れたタイプ。折り合い面で大きな不安はないだけに、初距離となる芝2000mにも問題なく対応してくる公算が大きい。

ワンアンドオンリー(牡3・橋口弘次郎)は、初勝利が3戦目の未勝利(阪神・芝1600m)と遅かったものの、昇級初戦は一気に相手関係が強化されたオープン特別・萩S(京都・芝1800m)に挑み、2着と好走。5戦目の東京スポーツ杯2歳Sは優勝馬イスラボニータから0秒4差の6着に敗れたが、続く前々走のラジオNIKKEI杯2歳Sでは中団から素晴らしい末脚を繰り出し、7番人気の低評価を覆して重賞初制覇を飾った。3歳初戦となった皐月賞トライアルの弥生賞でもゴール前で目を引く伸び脚を見せ、1着馬トゥザワールドとハナ差の2着。首の上げ下げで惜敗したものの、勝ちに等しい内容だった。父ハーツクライをほうふつさせる息の長い末脚を武器に、虎視眈々とクラシック戴冠を狙う。

アジアエクスプレス(牡3・手塚貴久)は、Henny Hughesを父に持つ外国産馬で、ダート2戦2勝のキャリアで挑戦した昨年暮れの朝日杯フューチュリティSを快勝。グレード制導入以来初となる“芝・未経験馬による芝のGI 制覇”という偉業を達成した。3歳の始動戦となった前走のスプリングSで、約3か月半の休養明けを克服し、1着馬ロサギガンティアから0秒2差の2着と連対を確保したことにより、朝日杯フューチュリティSを優勝した実力が本物であったことを実証した。久々を叩かれた今回は、確実にパフォーマンスを上げてくるはず。外国産馬として初の皐月賞Vを十分に狙える器だ。

阪神・芝2000mで行われた皐月賞トライアルの若葉Sを制したのは、アドマイヤドン産駒のアドマイヤデウス(牡3・橋田満)。デビュー3戦目の未勝利(阪神・芝2000m)で初勝利を挙げ、5戦目の500万下・あすなろ賞(小倉・芝2000m)で2勝目をマークと順調にステップアップしたあと、初めてオープン特別に出走した前走の若葉Sを快勝して皐月賞の優先出走権を手に入れた。一線級との対戦は初めてで力関係がポイントになるが、デビューから通算〔3・1・2・0〕とすべて3着以内に入っている安定感は特筆できる。関東圏への長距離輸送も中山・芝コースも初めてと克服するべき課題は多いが、未知の魅力にあふれた一頭と言えよう。

紅一点となるゼンノロブロイ産駒バウンスシャッセ(牝3・藤沢和雄)の参戦も、今年の皐月賞における大きな見どころの一つと言えよう。メイクデビュー函館(芝1800m)を快勝したものの、その後は札幌2歳S(函館・芝1800mで開催)14着→アルテミスS10着と重賞で続けて大敗。しかし、中山・芝コースに初めて出走した前々走の500万下・寒竹賞(芝2000m)では一変した走りを披露して1着でゴールイン。続く前走のフラワーCも、2着同着のマイネグレヴィルとパシフィックギャルに2馬身差をつけて完勝した。これで中山・芝コースでは2戦2勝。牡馬の強豪が相手となる今回も、コース適性の高さは侮れない。

タガノグランパ(牡3・松田博資)は、中京・芝1400mで行われた前走のファルコンSで重賞初制覇を達成。その他にも、シンザン記念3着、アーリントンC2着など、重賞でコンスタントに上位争いを演じているキングカメハメハ産駒だ。過去6戦中4戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしているように、強烈な末脚が最大のセールスポイント。芝2000mの距離はデビュー2戦目のラジオNIKKEI杯2歳Sで5着に敗れているが、1着馬ワンアンドオンリーとのタイム差は僅かに0秒3。当時よりも格段に完成度が高まっているだけに、一気の距離延長でも軽視は禁物だろう。

同じキングカメハメハ産駒のスズカデヴィアス(牡3・橋田満)は、年明けデビューで急激に台頭してきた新興勢力の一頭。初陣のメイクデビュー京都(芝2000m)は7着に大敗したものの、その後に未勝利(小倉・芝2000m)→オープン特別のすみれS(阪神・芝2200m)を連勝して、クラシックの大舞台に駒を進めてきた。前走のすみれSは、人気を集めていた評判馬ワールドインパクト(2着)をゴール前で内から差し切るという鮮やかな勝ちっぷり。相手関係が大幅に強化される今回も、その非凡な競走センスを活かして上位に食い込むチャンスを狙う。

まだ1勝馬の身ながら、弥生賞で2番人気の支持を受けて3着を確保し、皐月賞の優先出走権を手中に収めたディープインパクト産駒のアデイインザライフ(牡3・鈴木康弘)。同じ中山・芝2000mで行われた前々走の京成杯では最後方待機からメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(35秒8、推定)をマークして3着まで追い込んでいる。中山・芝2000mの重賞で連続3着の実績は、混戦になれば活きてくるはず。前走は1・2着馬にハナ+2馬身半差の完敗だったが、好位からの競馬は初めてのうえに、内で少し窮屈になるシーンもあった。キャリアが僅か3戦とあって、まだまだ上積みも見込めるはずだ。

スプリングS3着のキングカメハメハ産駒クラリティシチー(牡3・上原博之)は、通算〔1・1・4・0〕の戦績が示すとおり、1勝馬ながら強敵相手に差のない競馬を繰り返してきた実力派だ。やや勝ち味の遅さがあるのは否定できないものの、前走も6枠10番からのスタートで終始外を回らされる距離ロスがありながら、2歳王者アジアエクスプレス(2着)とクビ差の接戦を演じた。立ち回りひとつで、大仕事をやってのける可能性を秘めている。

プレ・レーティング

平成26年 第3回中山競馬 第8日 第11競走 第74回 皐月賞(GI)  2,000m(芝・右)
(国際)(指定) サラブレッド系3歳 牡牝 57kg (牝馬2kg減)
(出走可能頭数 18頭/第3回特別登録頭数 17頭・追加登録頭数 2頭)
4月20日(日)施行
馬  名
調教師 2013年度
JPNランキング
2014年度
レーティング
の最高値
2014年レーティング該当レース
(2013年該当レース)
アジアエクスプレス(米) 3 手塚 貴久 113 107 スプリングS2着 (朝日杯フューチュリティS1着)
アデイインザライフ 3 鈴木 康弘 106 弥生賞3着
アドマイヤデウス 3 橋田 満 106 若葉S1着
イスラボニータ 3 栗田 博憲 109 110 共同通信杯1着 (東京スポーツ杯2歳S1着)
ウインフルブルーム 3 宮本 博 110 108 シンザン記念2着 (朝日杯フューチュリティS3着)
キングズオブザサン 3 荒川 義之 104 京成杯2着
クラリティシチー 3 上原 博之 106 106 スプリングS3着 (東京スポーツ杯2歳S3着)
クリノカンパニー 3 荒川 義之  
コウエイワンマン 3 川村 禎彦  
スズカデヴィアス 3 橋田 満 101 すみれS1着
ステファノス 3 藤原 英昭 105 毎日杯3着
タガノグランパ 3 松田 博資 105 ファルコンS1着
トゥザワールド 3 池江 泰寿 100 111 弥生賞1着
トーセンスターダム 3 池江 泰寿 104 109 きさらぎ賞1着 (京都2歳S1着)
バウンスシャッセ 3 藤沢 和雄 104 フラワーC1着
バンドワゴン 3 石坂 正 101 108 きさらぎ賞2着
ベルキャニオン 3 堀 宣行 105 105 共同通信杯2着 (ホープフルS2着)
ロサギガンティア 3 藤沢 和雄 110 スプリングS1着
ワンアンドオンリー 3 橋口 弘次郎 109 110 弥生賞2着 (ラジオNIKKEI杯2歳S1着)

競馬ブック

データカプセル

過去10年の入着馬でトライアル組以外だった馬は、1着馬に1頭、2着馬にはなく、3着馬に3頭。狙いはトライアル組に絞っていい。なおトライアル3組の成績を比較すると、勝率ではスプリングS組、連対率では若葉S組、3着率では弥生賞組がトップと、それぞれに個性を主張している。
 一方、実績面では以下に挙げた条件のいずれかをクリアすること。(1)芝1800m以上の3歳重賞連対。(2)朝日杯FSかラジオNIKKEI杯2歳Sに優勝。(3)芝2000m以上の3歳オープン特別に優勝。
 この他、前走で3着以内に入っていること、キャリア4〜7戦であることも条件になる。
 これらを踏まえると狙いはアジアエクスプレス、ロサギガンティア、アドマイヤデウス、トゥザワールドの4頭。1着候補にはアジアエクスプレスかロサギガンティアのどちらかを据えたい。

アラカルト
無敗での制覇へトーセンスターダム
 3戦3勝のトーセンスターダムが無敗での皐月賞制覇を狙う。同馬は2着馬との差は僅かだが、新馬→京都2歳S→きさらぎ賞と無傷の3連勝をマーク。今回無敗Vを決めれば、皐月賞では2005年ディープインパクト以来9年ぶり17頭目に。
 また、トーセンスターダムのデビュー戦は、近年、活躍馬を輩出している「10月・京都の芝1800m戦」で過去10年間の皐月賞では2009年アンライバルド、2010年ヴィクトワールピサが優勝。昨年は同デビューのエピファネイアがクラシックで皐月賞2着、ダービー2着、菊花賞1着の成績を残したが、さて、どんな走りを見せてくれるか。父ディープインパクト、母アドマイヤキラメキという血統で、2012年セレクトセール(1歳)では2億5000万円(税抜)の高値で落札。Vなら、2億円以上の高額取引馬のクラシック制覇は史上初に。さらにディープインパクト産駒は皐月賞初制覇となり、クラシック完全制覇(未勝利=皐月賞&菊花賞)に王手がかかる。なお、ディープインパクトは2005年の三冠馬で皐月賞では8組目の父子制覇となる。
池江寿厩舎の2頭が激突
 今年の皐月賞には8頭の重賞ウイナーが登録しているが、直接対戦したことが少なく混戦模様。レース前はさまざまな“初対決”が話題だが、なかでも、池江泰寿師(栗東)の管理馬で、5戦4勝のトゥザワールド(弥生賞)と3戦無敗のトーセンスターダム(きさらぎ賞)の初対決に注目が集まりそう。果たして、2頭は同門対決を制し、皐月賞馬に輝くことができるかどうか。なお、ワンツーを決めれば、皐月賞での同一厩舎所属馬の1・2着独占は、1963年の尾形藤吉厩舎(1着メイズイ=2着グレートヨルカ)以来51年ぶり3回目、2頭が1・2番人気に支持されれば、同一厩舎所属馬の上位人気独占は1969年尾形藤吉厩舎(1番人気ワイルドモア、2番人気ミノル)以来45年ぶり4回目となる。
クラシックで母の雪辱期す
 弥生賞勝ち馬トゥザワールドが、母が勝てなかったクラシックでの勝利を目指す。同馬の母トゥザヴィクトリーは、2001年にドバイワールドC2着、エリザベス女王杯1着の成績を残したが、クラシックでは桜花賞3着(5番人気)、オークス2着(1番人気)と勝ち星を挙げることはできなかった。トゥザヴィクトリーの産駒では、トゥザグローリー(2010年ダービー7着)以来のクラシック挑戦となるが、トゥザワールドは母に皐月賞のタイトルを贈ることができるかどうか。なお、同馬を所有している泣Lャロットファームの現3歳馬には桜花賞に出走予定のハープスター(新潟2歳S、チューリップ賞1着)、皐月賞に登録のあるバウンスシャッセ(フラワーC1着)などがおり、クラシックでの走りが注目される。
牡馬に負けなしのイスラボニータ
 今年の皐月賞には1度しか敗れていない馬が5頭登録しており、そのうち連対率100%の馬が4頭。なかでも5戦4勝、2着1回のイスラボニータは牡馬に先着を許したことがなく、現在、いちょうS→東京スポーツ杯2歳S→共同通信杯と3連勝中。イスラボニータは4連勝で皐月賞を制すことができるかどうか。また、イスラボニータは右回りコースでのレースはデビュー以来初めて。同馬には引き続き蛯名正義騎手が騎乗予定だが、どんな騎乗を見せてくれるのか。なお、ハープスターでイスラボニータを破ったことのある川田将雅騎手は、トゥザワールドに騎乗する予定。
16年ぶりのGT勝利狙う栗田博師
 イスラボニータを登録している栗田博憲師は、1997年エアガッツ(9着)以来17年ぶりの皐月賞出走。同師は1998年の高松宮記念(シンコウフォレスト)以降GT勝利から遠ざかっているが、イスラボニータでは重賞2勝を挙げており、16年ぶりのGT制覇なるか注目されるところ。なお、今年の高松宮記念では、宮徹師(栗東)がコパノリチャードで勝利し、16年ぶりのGT勝利を挙げた。また、来年の2月で定年となる鈴木康弘師(美浦)は、弥生賞3着馬アデイインザライフを登録。同師は1976年の開業以来、JRA通算783勝、重賞26勝の実績を誇るが、GTタイトルを手にしたことがない。鈴木康師にとって、今年が最後のクラシックとなるが、39年目にしてGT初勝利を飾ることができるかどうか。なお、同師の父・鈴木勝太郎氏は皐月賞を3勝(1950年クモノハナ、73年ハイセイコー、80年ハワイアンイメージ)しており、Vなら、4組目の皐月賞親子制覇となる。
イスラボニータ&ロサギガンティア
 フジキセキ(牡22歳)は2011年以降種付けを行っていないが、JRA競走で内国産種牡馬トップの1430勝をマークするなど輝かしい成績を残しており、初年度産駒(1996年生)から現3歳世代(2011年生)まで16世代連続で重賞ウイナーを輩出。現役時代、フジキセキはデビュー戦〜弥生賞まで無傷の4連勝を飾り、クラシックの最有力候補として注目されたが、皐月賞の前に屈腱炎を発症し、わずか4戦で現役を引退した。フジキセキ産駒は今年の皐月賞に重賞2勝馬イスラボニータとスプリングS勝ち馬ロサギガンティアが登録しているが、父が出走できなかったクラシックで勝利を飾ることができるかどうか。なお、昨年の皐月賞では、ローエングリン産駒のロゴタイプが、出馬投票時に除外となった父の無念を晴らし優勝している。
藤沢和師が牡馬クラシック初制覇へ
 牡馬クラシック初制覇を狙う藤沢和雄師は、スプリングS勝ち馬ロサギガンティアとフラワーC優勝馬バウンスシャッセを登録。同師はJRAのGT競走で最多の21勝を挙げており、2004年には牝馬クラシックの桜花賞(ダンスインザムード)を制しているが、牡馬クラシックでは勝ち星がない。藤沢和師は2頭の重賞勝ち馬で待望のタイトルを手中におさめることができるかどうか。また、ロサギガンティアに騎乗予定の柴田善臣騎手、バウンスシャッセに騎乗予定の北村宏司騎手にはクラシック初勝利がかかる。これまで柴田騎手は77回クラシックに挑戦し6度の2着があるが、デビュー30年目にして初勝利を挙げることができるかどうか。なお、同騎手のレース当日の年齢は47歳8カ月22日で、Vなら1968年の保田隆芳元騎手(48歳2カ月2日)に次ぐ年長勝利に。
アジアエクスプレスとバウンスシャッセ
 外国産馬のアジアエクスプレスと牝馬のバウンスシャッセは、クラシック追加登録料(200万円)を支払っての挑戦。皐月賞では1999年に追加登録馬のテイエムオペラオーが優勝。2004年コスモバルクと2007年サンツェッペリンが2着に入っているが、さて、2頭は追加登録の執念を実らせることができるかどうか。なお、アジアエクスプレスが勝てば、外国産馬のクラシック制覇は2007年ローブデコルテ以来7年ぶり2頭目、牡馬クラシック制覇は初めてとなる。また、牝馬の皐月賞挑戦は1991年ダンスダンスダンス(5着)以来23年ぶり23頭目に。皐月賞では1947年にトキツカゼ、1948年にヒデヒカリが牡馬を破り優勝しているが、バウンスシャッセは66年ぶりに牝馬の皐月賞制覇を果たすことができるかどうか。
2歳王者の実力を示すことができるか
 昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬アジアエクスプレスが巻き返しを狙う。同馬はダートコースで行われた新馬戦→オキザリス賞を圧勝。3戦目の朝日杯FSは初めての芝のレースだったが、2着ショウナンアチーヴに1馬身1/4差をつけ、無敗で2歳王者に輝いた。アジアエクスプレスは今年緒戦のスプリングSで初黒星を喫したが、皐月賞で2歳王者の実力を示すことができるかどうか。VならJRA賞最優秀2歳牡馬の勝利は2013年ロゴタイプに続き7頭目。スプリングS2着馬の勝利は1980年ハワイアンイメージ以来34年ぶり3頭目となる。なお、過去10年間の皐月賞上位馬の前走を見ると“スプリングS組”が5勝、2着2回、3着1回と好成績。
有力馬のポイント

主要なレースをそれぞれ違う馬が勝ち、未対戦の有力馬が多い。一冠目の皐月賞は頂上決戦に相応しい舞台となる。トゥザワールドは新馬でバンドワゴンの2着に敗れたあと、弥生賞を迎えるまでは京都で3連勝。関東への輸送と急坂を克服したことで、本番へ見通しが立った。全兄のトゥザグローリーが3月デビューだったのに比べて、至極順調に成長を辿っている。2000メートルの前2走とも4角4番手。早目に前を射程に捉えて、抜け出しを図るレース運びは安定している。2歳時にレコード勝ちし、前走が示す通り力を要する馬場にも問題はない。実に死角が少ない。

 イスラボニータは牝馬のハープスターに敗れたが、トゥザワールド同様5戦4勝の好成績。重賞2勝はこちらがリードしている。東スポ杯2歳Sは1800メートル1分45秒9のレコード。中山を経験していないので、今の力を要する馬場状態が課題になりそうだが、安定した先行脚質から内回りのコース形態は向く。レース間は開いたが、休み明けを苦にしていないし、先週、併せ馬で先着の動きも良かった。実力発揮に支障はないはず。

 トーセンスターダムは3戦負け知らずが魅力。楽勝続きだったバンドワゴンをキッチリ捉えたきさらぎ賞は高く評価できる。まったく無理のないローテーション。本当に良くなるのはまだ先のことだろうが、良化の余地は大きい。重馬場で新馬を勝っており、前走は稍重。今の馬場状態は味方に。

 ワンアンドオンリーは弥生賞でトゥザワールドをハナ差まで追い詰めた。後続には2馬身半差。10キロ増で年明けを迎え、本番でちょうど良くなりそう。東スポ杯2歳Sはイスラボニータに完敗だったが、その後、ラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ち、中山の馬場を経験した今なら少なくとも差は詰まるだろう。堅実な末脚に期待できる。

 アジアエクスプレスは年明け緒戦のスプリングSで土がついたが、コーナー4つの競馬でも上手に走れていたし、レースぶり自体は悪くなかった。あと1ハロン延びても問題はなさそうだ。朝日杯FSでは初芝でGT制覇の離れ業。1度使われて本領発揮へ。

 アドマイヤデウスは3戦目の未勝利勝ちとなったが、あすなろ賞に続き、兄アドマイヤドバイが敗れた若葉Sを制して軌道に乗った。朝日杯FS3着のウインフルブルームが相手だったし、GTでも案外差はないか。勢いに注目。

 ベルキャニオンは年明けの共同通信杯2着のあと、2番人気に推されたスプリングSが案外の結果。課題を抱えて本番を迎えることになったが、ホープフルSで2着しているように、中山自体に問題はない。見限りは早計だろう。

 ロサギガンティアはスプリングSを制して、一躍有力馬の一頭に。スタートは今ひとつだが、内をロスなく追い上げることができるし、馬込みで厳しいレースを続けてきたことが前走の伸びにつながった。いかにも混戦に強そう。



1週前厩舎レポ
アジアエクスプレス
「前走は休み明けもあって大事に乗っていたし、勝負どころの反応もひと息。それでもゴール前はしっかり伸びていた。ひと叩きして思った通りに状態は上向いている。距離にはメドは立ったし、今の中山の馬場も合うのでチャンスはあるはず」と手塚師。
アデイインザライフ
「弥生賞の時は体も大分しっかりしてきたし、気持ちを乗せる調教をした甲斐もあって前でレースができた。ただ、内で動くに動けず、4角で外の馬を弾いて強引に持ち出すことになった。そこからジワジワと伸びているが、トビの大きな馬だから、外から勢いをつけて上がって行く形が理想だと思う。2週続けて田辺騎手が乗ってWコースで追い切ったが、前回より今回の方が動きが良かったと話していたように、レースに向けて調子は上がっている。直前はいつも通り坂路でやればいい仕上がりに持っていけるだろう。中団くらいの外でスムーズに動いて行ければ前走の差はもっと詰められると思うし、楽しみにしている」と鈴木助手。
アドマイヤデウス
「今週は単走で52秒台。まだ余裕があったし、いい動きだった。稽古では少しテンションが高いが、競馬に行くとムキになるところがまったくない。精神的にしっかりしている。この相手でどれだけやれるのか、力関係だけだと思う」と橋田師。
イスラボニータ
「1週前はジョッキーが跨って負荷をかける調教。思い通りの調整ができた。これで、直前はサラーッとで十分。体に厚味が出てドッシリしてきたし、気性面での成長も窺える。初めて手合わせする相手と、力関係が比較になるので、しっかりと態勢を整えてレースに向かいたい」と栗田博師。
ウインフルブルーム
「9日に一杯にやれたので、もうレースの週はサッとやれば十分。落ち着きが出てきて、いい雰囲気ですよ。ハミを元に戻した効果で、前走は内にモタれる面は見せませんでした。距離は心配ありませんし、荒れてきた今の中山の馬場も苦にしないタイプでしょう。前、前のレースで」と宮本師。
キングズオブザサン
「切れないけど、ジワジワと伸びてくるし、今の中山の力のいる馬場は、むしろこの馬に合うかもしれない。うまく立ち回って、持ち味を生かせれば」と佐藤助手。
クラリティシチー
「前走は権利を取るため、不利のないよう外を回したが、今回は違う競馬ができると思う。前回ビッシリと仕上げたので、中間は状態をキープするように調整をしている。勝ち切れない競馬が続いたが、実績馬と差のない競馬をしてきたし、この馬自体も高い能力を持っていますよ」と上原師。
クリノカンパニー
「使い込んでいたこともあり、放牧に出したが、イライラした面がなくなり、いいリフレッシュに。体質が弱かったのも、徐々にしっかりしてきたね。久々で強豪揃いのGT、どこまで頑張れるかだね」と佐藤助手。
コウエイワンマン
「前走後も疲れを見せずに、元気いっぱいです。以前はもっと力むところが見られたのですが、最近は逆にハミをかけて促して行くぐらい。経験を積む毎に精神的にも成長しているようです。今回は相手も違いますし、GTともなると前走のような展開は見込めませんが、馬場は悪くなっても大丈夫ですからね。流れに乗って頑張ってほしいものです」と福永助手。
スズカデヴィアス
「今週はアドマイヤドバイと併せ馬。相手が攻め駆けする馬なので、さすがに先着はできなかったが、時計的には上々。この中間は目方が更に増えて、どんどん成長している」と橋田師。
ステファノス
「前走は少し仕掛けが早くなったけど、最後までよく踏ん張っていたし、力のあるところは見せてくれた。間隔が詰まっているから、1週前は感触を確かめる感じの攻め馬をした。前走後も順調に乗り込めている。初めての長距離輸送、コーナー4つの競馬。未知の部分はあるが、いいレースを期待したい」と田代助手。
タガノグランパ
「前走後はNHKマイルCという選択肢もあったが、まったくの短距離タイプという印象は受けていない。それに調整期間を考慮すれば、前走から間隔が開き過ぎるより、皐月賞の方が日程が合うと判断。オーナーと協議して、ここへの出走を決めた。押っつけたりせず、ジッとして折り合いをつければ、ある程度は距離をこなせそう。2000m以上がどうか、適性を試してみたい」と松田博師。
トゥザワールド
「コンスタントに使ってきているので、1週前の追い切りは無理しなかったが、道中から脚をタメていつでも伸びそうな手応え。いい雰囲気だったと思う。一戦一戦、課題をクリアしてきたし、レコードで勝っているぐらいだが、今の中山の荒れた馬場も苦にしない。何より順調に来ているので、ここまでのいい流れを保ったまま当日を迎えたいね」と池江寿師。
トーセンスターダム
「ノーザンファームしがらきから3月21日に帰ってきた。目に見えて良くなったという感じこそないが、腰がしっかりして、緩さは徐々に解消してきている。1週前の追い切りも見た目以上に時計が出たし、直前はもっと動けるのでは。最大の目標はダービーだが、前走でも緩い馬場を経験したことが、今の中山の馬場で生かされないかな」と池江寿師。
バウンスシャッセ
「牝馬ながら大きな体をしており、カイバ食いの心配はない。1週前の追い切りでも、力強い走りを見せていた。男馬相手のGT戦となるので、一段とハードルは上がるけど、男勝りのタフさは見劣りしない」と津曲助手。
ベルキャニオン
「前走は外へ逃げてハンドルが利かなくなってしまいました。おそらく、口の中で舌がハミの上を越してしまい、制御できなくなったと推測しています。今回は相手関係云々以上に、一度リセットして、きちんとしたレースをすることが課題です」と橋本助手。
ロサギガンティア
「1週前の調教では前2頭を追走してそのまま縦列の形で終わったが、気負う面もなく、落ち着いて走っていた。毛ヅヤ、息遣いとも良好だし、前哨戦ではこれまでと違って長く脚を使っていた。いい雰囲気で本番を迎えられる」と津曲助手。
ワンアンドオンリー
「9日は、後半の馬場が荒れてる時に追い切って、自己ベストの時計をマーク。調教でも動くようになってきましたね。粒揃いのメンバーですが、ウチのもその中の1頭。コースも距離も騎手も前回と同じ。荒れてきた馬場も苦にしないので楽しみです」と橋口師。
1週前攻め気配
アジアエクスプレス
(9日、美浦南W)ひと叩きされて馬体が引き締まり、9日は抑え切れない手応えのまま先行した2頭を圧倒してきた。心身ともに充実し切っている。文句なし。
アデイインザライフ
(9日、美浦南W)2週続けて同じ相手と併せ馬を消化。ストライドを大きく伸ばしたフットワークで、仕掛ければ一気に伸びそうなほどの勢い。状態の良さがひしひしと伝わってくる。
アドマイヤデウス
(9日、栗東坂路)内目を走っていたので時計はあまり強調できないが、ブレのないフォームでしっかりと登坂。馬体も逞しく、好調をキープ。
イスラボニータ
(9日、美浦南W)見違えるほど馬体が大きくなり、追い切りでは飛び跳ねているようなフットワーク。間隔を開けたことで身が入ってきたような印象。上積みは計り知れない。
ウインフルブルーム
(9日、栗東坂路)トビが大きく、それほど鋭さは感じられなかったが、まっすぐ走れていた点には好感が持てた。馬体もなかなか見栄えする。デキは安定。
キングズオブザサン
(9日、栗東坂路)少しフワッとするようなところもあったが、ゴール前はグイッとひと伸び。50秒7の自己ベストタイムで大きく先着した。上積みが見込めそう。
クラリティシチー
(9日、美浦南W)手綱を引っ張ったまま追いかけて、最後は軽く促しただけで先着を果たしてきた。疲れはなく、脚取りも力強い。
クリノカンパニー
(9日、栗東坂路)それほど鋭さは感じられなかったが、追い比べで渋太く先着。ブランクを感じさせない動き。今週のひと追いで態勢は整ってきそう。
コウエイワンマン
(9日、栗東坂路)サーッと伸ばす程度だったが、力感に溢れるフットワーク。大型だが馬体を持て余すような感じもなく、状態は安定。
スズカデヴィアス
(9日、栗東坂路)併せた相手がオープン馬だけに、アオられた点は仕方なし。時計的には十分動けており、仕上がりに関しては不安なし。
ステファノス
(10日、栗東CW)大トビでダイナミックなフォーム。この中間は折り合いがスムーズ。好調を維持。
タガノグランパ
(9日、栗東CW)やや頭が高いが、いつものパフォーマンスを見せ、元気な中間。折り合いがスムーズで、少しずつ落ち着きが出ている。好調を維持。
トゥザワールド
(10日、栗東CW)朝イチの馬場で活気十分。前走時より落ち着きがある。高いレベルで安定。
トーセンスターダム
(9日、栗東CW)追われてアゴが上がったし、反応が少し遅い。朝イチの馬場で11秒台は出たが、1週前の動きは前走時の方が良かった。
バウンスシャッセ
(9日、美浦南W)この中間は気持ちがグッと入ってきた感じで、キャンターの時から鞍上を引っ張るくらいの勢い。1週前の追い切りでも抑え切れない手応えのまま上々の時計をマーク。まさに充実期。
ベルキャニオン
(10日、美浦南W)前走時が少しうるさかっただけに、落ち着きが出ているのは何より。動きも滑らかで、雰囲気は前走時よりもいい。
ロサギガンティア
(9日、美浦南W)少しテンションが上がりかけているだけに、その点を考慮したような追い切り。体の張りは文句なしで、重心を下げたフットワークも目についた。態勢はほぼ整っている。
ワンアンドオンリー
(9日、栗東坂路)手応えでは少し見劣ったが、完歩の大きいフォームでダイナミックな伸びを見せた。張りのいい馬体も目につき、デキは文句なし。

デイリー馬三郎

皐月賞出走馬情報 バウンスシャッセ

思い出づくりでも、話題の提供でもない。1991年のダンスダンスダンス(5着)以来、実に23年ぶりとなる牝馬の皐月賞挑戦。フラワーCを勝ったバウンスシャッセが、異例のローテで牡馬に挑む。「牝馬でも気持ちがどっしりしている。カイバも男馬よりしっかり食べるし、非常にタフな馬ですよ」と津曲助手。勝てば48年のヒデヒカリ以来、66年ぶり3頭目の快挙となる。

 即決だった。前走のフラワーCは直線で馬群の中から抜け出し、後続に2馬身差の完勝。賞金加算に成功すると、藤沢和師は皐月賞挑戦を高らかに宣言した。「この馬は距離が長い方がいいタイプ。牡馬相手は大変だと思うけど、2キロの斤量差があるから」。追加登録料200万円を払って出走する。

 父ゼンノロブロイは04年に天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念を3連勝。母はスタミナ豊富な血脈で、血統的な裏付けは十分にある。その父母から受け継いた恵まれた馬体は、今の荒れた馬場も全く苦にしない。まさに勝算あっての参戦だ。

 15日は朝一番の坂路を軽快に駆け上がり、順調ぶりをアピールした。「前走は直線で寄られてもひるむことがなかったし、とても収穫のある内容。レース後の馬体の回復も早かったです」と津曲助手。厩舎悲願の牡馬クラシック制覇へ-。紅一点が歴史に名を刻むか。

●気になる出馬想定表(4月20日 中山11R)

出馬想定表 4月20日 中山11R 皐月賞 GT 3歳オープン 芝2000m 国際 指定
全18頭 フルゲート 18頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アジアエクスプレス 戸崎圭太 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
アデイインザライフ 田辺裕信 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
アドマイヤデウス 岩田康誠 57.0  3/22 若葉OP 阪神芝2000
イスラボニータ 蛯名正義 57.0  2/24 共同GV 東京芝1800
ウインフルブルーム 柴田大知 57.0  3/22 若葉OP 阪神芝2000
キングズオブザサン 浜中俊 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
クラリティシチー 内田博幸 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
クリノカンパニー 江田照男 57.0  1/12 シンGV 京都芝1600 11
コウエイワンマン 松岡正海 57.0  3/29 大寒5下 中京芝2200
スズカデヴィアス シュタルケ 57.0  3/02 すみOP 阪神芝2200
ステファノス 後藤浩輝 57.0  3/29 毎日GV 阪神芝1800
タガノグランパ 石橋脩 57.0  3/22 ファGV 中京芝1400
トゥザワールド 川田将雅 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
トーセンスターダム 武豊 57.0  2/09 きさGV 京都芝1800
バウンスシャッセ 北村宏司 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800 10 14
ベルキャニオン 福永祐一 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
ロサギガンティア 柴田善臣 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
ワンアンドオンリー 横山典弘 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在18頭出馬想定されています。

バンドワゴンが脚部不安で回避しました。

これ以降は2014年4月17日に作成

●追い切り情報(4月17日更新)

前走前 3月18日 美浦南坂路 良馬場 末強めに追う
1回
横山義行
4F 計測不能
3F 計測不能
2F 計測不能
1F 計測不能
ホルボッシュ(3歳500万下)馬なりに同入



4月2日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 60.7
3F 44.5
2F 28.8
1F 14.0


4月6日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.4
3F 41.7
2F 28.5
1F 14.9
レッドレギオン(3歳未勝利)馬なりを0.2秒追走同入


4月8日 美浦南坂路 良馬場
2回

4F 62.7
3F 46.7
2F 30.0
1F 14.3


4月9日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
4F 52.6
3F 39.4
1F 13.1[7]


4月13日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

上野翔
5F 67.6
4F 51.2
3F 38.0
1F 13.0[6]


4月15日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 60.9
3F 44.6
2F 28.7
1F 14.4


4月17日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

北村宏司
5F 67.6
4F 52.1
3F 38.9
1F 13.2[7]
ホーカーテンペスト(古馬1600万下)馬なりの外を0.5秒追走同入
 4月2日、16−16−15−14程度で追い切られました。勝った前走の疲労が気になるところでしたが、こうやって追い切り時計が出ているということはたいした疲れもなく順調のようですね。

 4月6日、相手に併せてなのか、ちょっと終いを要しており、良いとは言えませんね。馬場の影響でしょうか。

 4月8日、16−16−15−15程度で追い切られました。まだ軽め調整のようですが、すでに1度使われており心配要らないでしょうね。

 4月9日、使っているとは言え軽すぎて多少不安ですね。しかし競馬ブックの短評では「好馬体目につく」ですし状態は良さそうですね。輸送もほとんどないですし、来週ピッシリとやって仕上げでしょうか。或いは明日もう少し時計を出すのかな?

 4月13日、上野翔騎手を背にハロン13秒程度で追い切られました。今回は好走している時と違い叩き2走目で在厩で調整されていますが、出走間隔の割に追い切りは軽いですね。もちろん、1度使われていますので、そこまで強い追い切りは要らないと思いますが、馬体の回復などに時間を要しているのでしょうか。少し心配になりますね。

 4月15日、坂路で2本目に15−15程度で追い切られました。あとは水曜日か木曜日にビッシリと追い切って仕上げでしょうね。デイリー馬三郎の写真を見ていると素晴らしい体つきをしています。楽しみですね。

 4月17日、本番で手綱を取る北村宏司騎手を背に最終追い切りをしました。時計だけを見ると好走した3走に比べてイマイチですが、今回は休み明けではありませんし、軽めの調整なのでしょうね。あくまでも本番はオークスですし、今回もメイチの仕上げではないと思います。
 競馬ブックの追い切り評価は「力強い脚捌き」と高い評価をいただいております。デイリー馬三郎では”迫力満点A”と最高評価をいただいております。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。私は追い切りの動きを重視するのでやや不満ですが、力は出せる状態だと思いますし、いいレースを見せて欲しいですね。
 以下は4月17日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「先週の追い切り後も変わりはなく週末にもしっかりと負荷をかけるように動かしました。そして休み明けにちょっと濃い目を乗るようにして水曜日はじっくり動かすことに終始し、今朝追い切りを行うことにしました。今日はお兄ちゃんのホーカーに相手をしてもらって、バウンスには北村を乗せて動かしています。前を行くホーカーを後ろで見ながら進みコーナーで外へ持ち出し、しっかりと動かす内容。反応できていて最後も先着と、いい動きを見せてくれたと思いますよ。具合はいいですね。決して簡単なレースではないですが楽しみも持てます。コース適性もあるでしょうし、楽しみにしたいですね」(藤沢和師)「今日の追い切りに跨らせていただきました。お兄ちゃんのホーカーに柴山さんが跨って、そのコンビを前に見ながらじっくり進めて外から伸ばすという形でした。しっかりと反応をしてくれていましたし、手応えも十分でした。競馬が上手な子ですし、前走のように持ち味を活かしていい競馬ができればと思っています。よろしくお願いいたします」(北村宏騎手)
 陣営としてはかなり良い手応えのようですね。私だけが心配しているのでしょうか。それなら有り難いんですけどね(笑)。

●出馬確定表

出馬想定表 4月20日 中山11R 皐月賞 GT 3歳オープン 芝2000m 国際 指定
全18頭 フルゲート 18頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アジアエクスプレス 戸崎圭太 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
アデイインザライフ 田辺裕信 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
アドマイヤデウス 岩田康誠 57.0  3/22 若葉OP 阪神芝2000
イスラボニータ 蛯名正義 57.0  2/24 共同GV 東京芝1800
ウインフルブルーム 柴田大知 57.0  3/22 若葉OP 阪神芝2000
キングズオブザサン 浜中俊 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
クラリティシチー 内田博幸 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
クリノカンパニー 江田照男 57.0  1/12 シンGV 京都芝1600 11
コウエイワンマン 松岡正海 57.0  3/29 大寒5下 中京芝2200
スズカデヴィアス シュタルケ 57.0  3/02 すみOP 阪神芝2200
ステファノス 後藤浩輝 57.0  3/29 毎日GV 阪神芝1800
タガノグランパ 石橋脩 57.0  3/22 ファGV 中京芝1400
トゥザワールド 川田将雅 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000
トーセンスターダム 武豊 57.0  2/09 きさGV 京都芝1800
バウンスシャッセ 北村宏司 55.0  3/21 フラGV 中山芝1800 10 14
ベルキャニオン 福永祐一 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
ロサギガンティア 柴田善臣 57.0  3/23 スプGU 中山芝1800
ワンアンドオンリー 横山典弘 57.0  3/09 弥生GU 中山芝2000

想定表そのままで確定しました。太字は騎手の乗り替わり。

以降は4月17日の意見・交換コーナーより


ついに第74回の皐月賞の出馬が確定しました!!

 当板の注目馬が実に4頭。これは素晴らしいことではないでしょうか。キャロ馬3頭出走もお見事ですが、すべての馬の所持者がこの板にいらっしゃることも凄い確率ですし、そしてクラブを超えてクラリティシチーの所持者の方もいらっしゃる。クラブの枠を超えないとクラシックに4頭出しなんて出来ないですからねぇ。当板を運営し始めた頃はここまでになるとは夢にも思わなかったですねぇ。エスポワールシチーが出た事だけでも奇跡と思っていましたのに。


皐月賞に出走する注目馬は内枠から

2枠3番 クラリティシチー

4枠8番 ステファノス

7枠14番 バウンスシャッセ

8枠17番 トゥザワールド

です。


 まずは取りあえずきちんと故障なく確定に至ったことを素直に喜びたいと思います。ここに名前があるだけでも大変名誉なことですからね。

 ちなみに有利な枠順ということになりますと、過去10年では

7枠 4、1、1、24 でトップ(ウハウハ)。

8枠 2、2、1、25 で次位。

3枠 2、0、2、16、

4枠 1、0、1、18と続きます。

 これ以外は6枠が1勝、1、2、5枠は優勝馬がいません。やはり開催末期とあって、内は馬場が荒れまくり、力を消耗するのでしょうね。

 ただ、7枠と8枠は勝ち数は多いですが、この2枠だけ他の6枠と違い3頭出しですので、優勝が多いのは当たり前と言えば当たり前です。

 特に7枠でも14番の勝ち馬が3頭。ディープインパクト、ダイワメジャー、ゴールドシップとその後GTを何勝もする馬ばかりです。去年はエピファネイアが14番で2着でした。栄光のゼッケン”14”。これだけでも行く価値は十分にありそうです。

 なお、過去の優勝馬の人気や前走のレースが何だったかなどは諸般の事情により分析いたしません(キッパリ)。えっ!?都合の悪いところは隠すのかって?ご都合主義なものでして・・・。


 なお、口取りですが、やはりオークスにハープスターが来ちゃいそうですし、3時過ぎの時点で、おそらく1番に申し込みました(笑)。

 過去5戦1度も申し込んでおりませんし、”初出走”の優先権で非抽選当選となるはずですが、明日の結果を乞うご期待。なお、60分の20くらいで外れたら、実績制の導入を高らかに世界の中心で叫ぶ予定です。

 皐月賞で口取り権行使後は、オークスで除外権×1を獲得。ローズSで除外権×2を獲得し、秋華賞かエリ女で当選する予定です。ハープスターは凱旋門賞優勝後、ジャパンカップからの始動となるはずですから、鬼の居ぬ間に、GTを取れるところを取る予定です。レッドリヴェール??ダービーで成績を残してさっさと海外に行ってくれぃ。悶々・・・。

 それにしても14番とは良い枠に入りました。最高の枠じゃないですか。終始距離は走るものの、馬場の良いところを通り、まずは直線に入って3、4番手で早めに抜けだし、後は差が開く一方・・・悶々。

 問題は牡馬クラシックに全く縁がない藤沢和雄調教師と北村宏司騎手についでに柴田善臣騎手、そして私というところでしょうか。仮に相談役のロサギガンティアが勝ったとしても、藤沢和雄先生の牡馬クラシック制覇と共にファンとして嬉しいなぁ〜。

●中山芝2000mコース解説

 スタート地点は4コーナーを曲がり終えたホームストレッチの右端。単純に芝1800mのスタート地点が200m右へスライドしたところで、同じように内回りコースを1周する。ゴール前の坂を2度越えるので、スタミナも要求されるのが特徴。2000mギリギリしかもたない馬にとってはやや苦しい。過去、皐月賞の好走馬が菊花賞でも好走しやすい一因は、こうしたところにもある。
 最初の1コーナーまで十分に距離はあるが、多頭数になった場合の外枠は不利。特に内の馬場状態がいい時は、外からの差し・追い込み馬はノーチャンスになる。その場合、内枠の逃げ・先行馬が穴をあけやすい。好位抜け出しができる馬か、馬群を割って差してこれる器用なタイプの差し馬を狙うのがセオリーだ。
 
少頭数の場合は、スローの上がり勝負となるのが必至。決め手のある差し・追い込み馬が中心となる。
有利な枠順 多頭数の大外以外
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 末脚決め手、2000m以上の距離適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、四位洋文、横山典弘、安藤勝己、蛯名正義
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 2分05秒0 2分06秒7 2分07秒9 2分07秒6
2歳未勝利 2分03秒9 2分02秒9 2分04秒5
2歳500万 2分02秒4 2分04秒6 2分03秒6
2歳オープン 2分03秒4 2分04秒6
3歳新馬 2分05秒7 2分07秒4 2分09秒4
3歳未勝利 2分03秒5 2分03秒8 2分03秒9 2分07秒5
3歳500万 2分02秒6 2分03秒1 2分04秒6 2分06秒9
古馬500万 2分02秒0 2分02秒3 2分05秒9 2分05秒0
古馬1000万 2分01秒7 2分02秒2 2分04秒1
古馬1600万 2分00秒8 2分01秒8 2分02秒5 2分07秒6
古馬オープン 2分00秒9 2分02秒2 2分03秒8 2分05秒7

●騎手は北村宏司騎手 ほっさん評価「A−」

 今回もバウンスシャッセの鞍上は元藤沢和雄厩舎所属騎手で、いまや名門・藤沢和雄厩舎のステーブルジョッキーである北村宏司騎手です。前走は見事な手綱捌きでバウンスシャッセを見事重賞ウィナーに導いてくれました。藤沢和雄調教師が北村宏司騎手を乗せると言うことは、最も信頼している騎手を乗せるということで、その馬に相当期待をされていることが窺えます。

 北村宏司騎手は昨年は101勝と大台に達し、名実共に日本のトップジョッキーです。しかし、GTや重賞で結果をなかなか残せていないという欠点はあります。特にGTは2006年のダンスインザムードでしか勝利がなく、大一番での強さが問われるところです。

 しかし、勝ち数が示しているように技術は相当で馬の力以上のものは引き出せないかも知れませんが、馬の能力は最大限引き出してくれると思いますし、期待しています。バウンスシャッセにだれが良いかと言われれば、彼か四位洋文騎手しかいないでしょう。


 私ほっさん愛馬への騎乗は今回で8回目ですが、バウンスシャッセ以外の馬ですと特にマドリードシチーでの走りが印象的で、自厩舎の武士沢友治騎手ばかりを乗せる中野渡清一調教師が珍しく違うジョッキーを乗せてきた(武士沢友治騎手が福島遠征の為)その人が、この北村宏司騎手でした。
 それまでいいところがなかったマドリードシチーを7着と出走奨励金を貰える着まで頑張らせ、当時素晴らしい騎乗だったと感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。もちろん、その当時とは比べ物にならないほど技術も上達されています。

 また、当サイトの常連様の持ち馬ビンテージチャートやオッキオディガットを7番人気で勝ちあげるなど、頼もしい限り。当然その手腕に対する期待は大きく、非常に楽しみです。


 2014年4月16日現在、JRA通算1011勝。GT1勝、重賞23勝。勝率9.0パーセント、連対率17.9パーセントといずれもなかなかの数字である。

 昨年(2013年)は101勝、勝率11.2パーセント、連対率20.7パーセント、本年(2014年)ここまで30勝で全国騎手リーディングの堂々5位です。勝率10.1パーセント、連対率21.6パーセントはもはや一流の成績です。



 北村 宏司(きたむら ひろし)は1980年7月24日生まれの33歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属(フリー)の16年目の騎手である。デビューから長年藤沢和雄厩舎所属だったが、2011年1月1日付けでフリーになった。


 馬術の国体選手だった父親が、家で馬を飼っていたこともあり、幼少の頃から乗馬に親しんでいた。

 1999年に騎手デビュー。同期には二本柳壮、高田潤らがいる。初騎乗は同年3月6日、中京競馬第4競走のイブキアーンドランで、16頭立ての16着だった。初勝利は同年3月14日、中山競馬第2競走で、タイキコンコルドに騎乗してのものであった。その年は6月に左足を骨折し、それによる1ヶ月の休養があったものの37勝を挙げ、JRA賞(最多勝利新人騎手)を獲得した。

 デビュー翌年の2000年1月30日、東京競馬場での東京新聞杯を単勝7番人気のダイワカーリアンで制して重賞初勝利。その後もこの年から38勝→54勝→41勝→78勝→65勝→59勝と堅実に勝ち星を挙げ、関東リーディングの上位に名を連ねる。

 所属の藤沢和雄厩舎はGTによく管理馬を送り出すが、北村が騎乗していた馬がGT出走になると他のリーディング上位の騎手や外国人騎手に乗り替わりというパターンが多かった。しかし、岡部幸雄が2005年に引退して以降は実力のある馬の騎乗が回ってきている。また、藤沢も2006年からは「日本人騎手育成のためにオリビエ・ペリエ、ケント・デザーモなどの外国人騎手に依頼せずに(自身の厩舎に所属する騎手を中心とした)日本人騎手に依頼する」と宣言しているため、更に有力馬への騎乗機会が増えている。

 ダンスインザムードに騎乗した2005年の天皇賞(秋)では、それまで不振に陥っていた同馬を、前年に2着したときと同じような先行3番手という競馬を試みた結果、僅差の3着に粘らせ復活させた。さらに2006年のヴィクトリアマイルでは同馬を桜花賞以来2年ぶりの勝利に導き、自身初のGTタイトルを獲得。同時にヴィクトリアマイルの初代優勝騎手となった。(これが唯一のGT制覇)

 そのヴィクトリアマイルの8日後には、東西騎手対抗サッカー大会に参加。この場でも、東軍(Jスマイル)を勝利へと導き、MVPに選ばれるという活躍を見せた。

 2007年9月、通算500勝を達成。

 2008年、アメリカ合衆国へ遠征していた自厩舎のカジノドライヴのピーターパンステークスへ向けての調教を行うためのパートナーとして渡米し、5月7日の追い切り後に帰国した。その帰国直後の5月11日に京都競馬場で行われた第12競走でジェイケイボストンに騎乗し、最後の直線で前の馬と触れてつまずいたことにより落馬し、その後左前腕部骨折、左大腿部挫創と診断された。なおジェイケイボストンの落馬直後にはコンゴウダイオーと鞍上の武英智(北村と同期でもある)が接触し、後者も落馬するという大きな落馬事故となっている。そして療養中には普段できないことをしたいということからフランスへ競馬研修を行うなどした。傷が癒えて8月21日より調教に復帰し、9月13日より実戦復帰を果たし、復帰初日に勝利を挙げている。そして復帰2週目の9月21日には2頭落馬というアクシデントの中、セントライト記念をダイワワイルドボアで勝ち、2008年初重賞勝ちを記録した。

 2011年1月1日付けで、それまで所属していた藤沢厩舎を離れてフリーとなった。

 2014年3月1日、中山4Rをファンシーミューズで勝ちJRA通算1000勝を達成。


 「2011年の1月1日付けで藤沢和雄厩舎から離れてフリーになった。その後も藤沢厩舎で乗っていて、鹿戸雄一、大竹正博、国枝栄といった他のラインが切れずに2010年を上回るペースで勝っている。特に鹿戸厩舎では[4・11・2・21]の連対率.395と優秀な成績で、今後も注目すべきだ。古賀慎明厩舎で主戦をつとめているが、同厩舎は2011年の成績がひと息。ペースが合わないポジショニングをしたり、仕掛けどころがチグハグだったりで安心して見ていられないところがある。そのあたりで藤沢師も主戦を任し切れなかったのだろう。2011年の1番人気馬での成績は[11・8・4・15]の勝率.289、連対率.500。単勝6350円、2640円、3350円、2650円などの穴があり、単勝平均配当は998円、回収率は87パーセントと高めの数字になっている。コース別や芝・ダート別、距離別で目立った偏りは見られない。エージェントを担当する専門誌のベテラントラックマンの影響力が弱くなっている気もするが、フリーになったことで人脈が広がる可能性がある。2010年の5月に的場均厩舎の所属馬で単勝19390円の超大穴を出している。論理的で勉強家。コメントは的確でダメと思っている時はニュアンスで伝わってくる。感覚派ではなく、2度、3度騎乗して肌で覚えてからの方が狙いやすい。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (7戦1勝)

 2006年10月28日 マドリードシチー  3歳未勝利  東京芝2000m    7着/12番人気
 2008年 3月15日 ギムレットシチー  3歳未勝利  中山芝2000m   8着/4番人気
 2009年 8月 9日 シャンスイ      500万下  新潟ダ1200m    11着/11番人気
 2011年10月 8日 アフロディーテ   500万下  東京芝1600m     5着/4番人気
 2012年 1月28日 フランベルジェ   3歳500万下 東京ダ1600m   13着/13番人気
 2013年11月 2日 バウンスシャッセ アルテミスS 重賞 東京芝1600m 10着/10番人気
 2014年 3月21日 バウンスシャッセ フラワーカップGV 中山芝1800m  1着/3番人気

2013年5月19日 東京10R フリーウェイSでプリンセスメモリーに騎乗する北村宏司騎手。(5番人気14着)。

これ以降は2014年4月19日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「4勝馬2頭が初対戦。イスラボニータは重賞2勝し、東スポ杯2歳Sがレコード。共同通信杯も速い上がりを抜け出している。攻め絶好。追い切りの動きから初の右回りに不安はなく、折り合いがつくので距離も大丈夫。先週、予想外に速い時計の決着が目立った馬場状態。乾けば一段と有利に。トゥザワールドは4連勝で本番と同舞台の弥生賞勝ち。僅差でも勝つ競馬をして押し切ったのだから強い。中山の急坂を克服し、期待は膨らむばかり。3戦3勝のトーセンスターダムは粗削りでもっと良くなる可能性が十分。初の急坂、関東への輸送も初めてなので、課題は多いが、それでも魅力あり。ワンアンドオンリーも長くいい脚を使える。前崩れなら上位に割って入る場面が。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ワンアンドオンリー △△ △△
イスラボニータ
クラリティシチー △△
クリノカンパニー
アデイインザライフ
アドマイヤデウス
トーセンスターダム △△
ステファノス
ロサギガンティア
バウンスシャッセ
アジアエクスプレス
トゥザワールド
二重△は△△で処理
あとは無印


スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バウンスシャッセ 91 75 91 88
トゥザワールド 92 87 91 92
アジアエクスプレス 91 82 91 91
ロサギガンティア 93 76 85 93
クラリティシチー 92 88 82 92
ステファノス 91 76 84 91
イスラボニータ 94 85 94 92
トーセンスターダム 91 72 90 91


デイリー馬三郎

本紙の見解

「今年はトライアル組はもちろん、別路線組からも有力馬が集結。実力拮抗のいい意味での混戦で甲乙つけがたい面々。同舞台の弥生賞を制して4連勝中の◎トゥザワールド。同じく連勝で駒を進めてきた○イスラボニータが中心。〈石堂〉」

◎ トゥザワールド
○ イスラボニータ
▲ トーセンスターダム
× ベルキャニオン
☆ ワンアンドオンリー
△ アデイインザライフ
△ ロサギガンティア
△ キングズオブザサン

バウンスシャッセは本紙無印(>_<)


バウンスシャッセは全23記者中 ◎(本命)印 1記者、▲(3番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 1記者、無印 20記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バウンスシャッセ(1着)

 「直線抜け出すとフワッとしましたが、余力がありました。折り合いのつく馬ですし、1800mですからある程度の位置につけていきました。3〜4コーナーの馬場の悪いところもうまくこなしてくれましたし、直線は進路があれば伸びそうな感じでした。アルテミスSで乗ったときは距離が忙しかったのかと思います。今日は十分いい手応えでした。距離は延びても大丈夫だと思いますし、まだまだ伸びしろのある馬なので楽しみです」(北村宏司騎手・ラジオNIKKEI)

 「前回の競馬が強かったですし、調教もいい内容でした。スタートもよくなり、上手な競馬をしていました。体が大きくなり、たくましくなりましたね。距離は長いほうがいいタイプで、桜花賞向きではありません。まだオークスまで時間がありますから、間に皐月賞を挟むかどうか検討します」(藤沢和雄調教師・ラジオNIKKEI)

 「折り合いはつく馬ですし、1800メートルだったので、ある程度前でレースをしようと思っていました。いい位置につけられましたし、馬場の荒れた3〜4角も上手に走ってくれました。抜け出してからは気を抜いていたようにまだ余裕がありました。以前は馬を気にしたりしていましたが、競馬に慣れてきてしっかり走れるようになりましたね。距離が延びても大丈夫ですし、まだまだ伸びしろを持っている馬なので、これからいろんな可能性があると思います。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「抜け出してからフワッとしたけど、最後まで余力はありました。3、4角の荒れ馬場もうまくこなしてくれたので、あとは進路ができればという感じでした」(北村宏司騎手・デイリー馬三郎)

 「スタートは出てくれましたし、道中は好位につけてリズム良く運べたと思います。これからと言うタイミングでちょっと狭くなって怯んでしまったのですが、上手くスペースを突いてからはグングン加速してくれました。ここのところキャロットさんの馬でなかなか結果を残せていなかったので今日こそはと思っていたのですが、この馬で、しかも重賞で結果を出せてうれしいです。競馬で跨がらせてもらったのは府中のマイル戦ぶりだったのですが、これくらいの距離があったほうが流れに乗りやすかったですし、馬が自信をもって走っているように感じました。今日は本当にありがとうございます」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「いや〜良かった。ちょっと怯んだところはあったけど終いはしっかりとしていたし、強かったな。ロブロイの仔だしな。うん。まずはレース後の状態をしっかり確認してからになるだろうけど、中山で続けていい競馬をしているし、距離的にも良さそうだね。牡馬との戦いとなればもちろん簡単ではないけど、オーナーサイドともいろいろ相談して最終的に決めたいですね」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「仕上がり上々。好馬体。他馬と接触し、スタートはあまり良くなかったが、促しつつ先行集団のインを確保し、道中は上手な立ち回り。直線入り口で狭くなり仕掛けを待ちさせる場面はあったが、ほどなくして進路が開くと、瞬時に反応し一気に突き抜けた」(競馬ブック)
競馬ブック アラカルト

【単勝3番人気】
2010年(オウケンサクラ)に続く通算5勝目。
【最高馬体重での優勝】
バウンスシャッセの馬体重516Kは1993年ホクトベガの492Kを上回り、優勝馬の最高馬体重記録となった。
A北村宏司騎手
本レースは初勝利。JRA重賞はダイヤモンドS(フェイムゲーム)に続く本年2勝目で通算23勝目。
B藤沢和雄師
本レースは2004年(ダンスインザムード)に続く2勝目。JRA重賞は2013年関屋記念(レッドスパーダ)に続く通算88勝目。
Cゼンノロブロイ産駒
本レースは初勝利。JRA重賞は2013年新潟記念(コスモネモシン)に続く通算10勝目。

観戦記 吉岡哲哉

 9Rの古1000万特別がHペースで1分35秒2。先週同様、芝は良の水準よりも約1秒かかる馬場。砂埃が舞うインコースだが、見た目ほどは悪くない。フラワーCはSに近いMペースで、先行馬&イン有利で説明できる。最も割を食ったのは後方から外を回った追い込み馬。
  ショウナンパンドラは馬体減りに歯止めはかかったが、細身は細身。馬場も展開も不向きだったとはいえ、直線の伸びは期待外れ。過大評価だった。クリスマスもあの位置ではお手上げだったが、こちらは大外から一瞬の脚を披露。最後は止まったが、出遅れて怪我の功名的に追い込んだ阪神JF4着とは違って、見事に脚質転換に成功。ただ、距離の上限はマイルまでか。
  勝ったバウンスシャッセは前走の寒竹賞が出色の好タイム。勝ち方も桁違いに強く、このペースで2馬身差は圧勝と言っていい。寒竹賞→フラワーC連勝は05年のシーザリオと同じ。いかにもオークス向きのタイプ。
  マイネグレヴィル、パシフィックギャルは先行流れ込み。瞬発力に欠け、こちらも長丁場向き。



血統編 水野隆弘

 フラワーCに勝ったバウンスシャッセはゼンノロブロイ産駒。ゼンノロブロイはこの3歳の世代別種牡馬ランキングでディープインパクト、キングカメハメハに続く3位につけている。現3歳は初年度産駒の活躍を受けて254頭の牝馬に種付けした最人気世代だけに、期待に応える重賞勝ちだった。母リッチダンサーは英で6戦未勝利だが、産駒スタッブスアートは2008年の英2000ギニー、愛2000ギニーの2着馬、ホーカーテンペストは韓国馬事会杯など4勝、フロアクラフトはスイートピーS2着のほか3勝とそれぞれ活躍している。母の父ホーリングはエクリプスSと英インターナショナルSに2回ずつ勝った名馬。その父ダイイシスは名種牡馬クリスの全弟だが、瞬発力で兄に優る印象があり、ホーリングも切れ味優れた名中距離馬だった。フェアリーキング産駒の祖母フェアリーフライトには英G2チャレンジSのジャストジェームズがおり、3代母ライジングタイドは懐かしいレッドアラート産駒。西山牧場で供用されたレッドアラートは輸入されてから2世代(と3世代目に2頭)、全部で50頭程度の産駒を残しただけで急逝したが、そのなかからダイヤモンドSのドルサスポート、メトロポリタンSのニシノエイカン、セントライト記念2着のセントナダラなど多くの活躍馬を送った。父がミスタープロスペクター×バックパサーのマイニングの娘の産駒という点は、スタッブスアートの父ホークウイングがやはりミスタープロスペクター×バックパサーのウッドマン直仔だったことに通じるもので、ミスタープロスペクターとノーザンダンサーの米国血脈を柱に欧州血脈で周辺を埋め、それをサンデーサイレンスで仕上げたより日本向きのパターン。

●各陣営のコメント

バウンスシャッセ

 「普段から落ち着きがあって、カイ食いもいいタフな牝馬。斤量差があるし強い相手でも頑張ってほしい。」(津曲助手・デイリー馬三郎)

 「キャリアを重ねながら成長してきたが、もともと心肺機能に優れていて、牝馬らしからぬタフさがある。2連勝中だが、その勝ちっぷりに奥の深さが窺えるし、牡馬相手のGTでも、十分に楽しめる馬だと思っている。」(津曲助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

4月17日 意見交換コーナーより


 バウンスシャッセは私の中では追い切りの動きが不満なのですが、おそらく目標はあくまでもオークスですし、メイチには仕上げていません。競馬ブックの評価は”力強い脚捌き”と高い評価を得ていますし、ぼく馬での追い切り評価は”迫力満点A”ですが、皐月賞ではやたらAを連発されており、中でもどの馬が良いのかわかりません(笑)。A評価でない皆様、申し訳ございません。

 中山はトリッキーなコースですし、特にコース相性は大切な競馬場です。2戦2勝のバウンスシャッセには絶好の舞台。特に寒竹賞は馬場状態が良かったとは言え、時計は素晴らしく私は能力はこの中でも見劣らないと思っています。

 ただ、バウンスシャッセは休養明けでビッシリと追った時しか勝っていません。今回は叩き2走目で、本来は大型馬ですから使った上積みがあるはずですが、アルテミスSで大敗したように、2戦目の実績は全くありません。逆に前走のフラワーカップGVはそれまだ勝った時と同様に1か月前から入厩してビシビシときつい調教を課せられていたからこそ、勝つ自信もありました。

 そして前走で荒れた馬場を克服したと言っても、やはり札幌2歳GVでの負けすぎが気になります。姉のフロアクラフトも悪い馬場はさっぱりですし、良いとは思えません。ましてや、今のところ20日の中山は午後から雨予報。午後から予定なので、悪くても稍重で出来ると思いますが、これも割引材料ですね。

 JRA−VANでも”有力馬”として紹介されておりますが、その実、”決め手に自信がない馬が好走できるほど甘いレースではない。”と最後にガクンと駄目出しをされています(T_T)。フラワーカップは最後流していましたし、直線も出るところがなかっただけなので、あの上がりは仕方がないと思うのですがねぇ。

●当日は口取りの権利なしで現地観戦いたします

 木曜日の午後3時の確定すぐに応募した、バウンスシャッセの口取りは除外権×1になりました(T_T)。

 これで昨年のフロアクラフトのオークスに次いで、キャロでのGT口取り抽選は2度とも外された外したことになります。

 エスポワールシチーではフェブラリーSとJBCスプリントと2つのGTで口取りを催行していただいたのに、

キャロでGTの口取りに参加することは一国の宰相になるよりも難しい(>_<)。byほっさん2014(何?どこかのパクリだって??気のせいでしょ)


 しかし、遠征はもちろんいたします、何と言っても皐月賞ですからねぇ。愛馬でこのレースに出られることなんか、今後ないでしょう(特に私は安価な牝馬を中心に購入するので。牡馬は高すぎますって・・・笑)し、中山競馬場も今まで縁がなく行ったことがありませんでした。

 そんなこんなで、口取りの権利もありませんし、楽な格好で現地参戦いたします。

これ以降は2014年5月19日に作成

●パドック

 当日は午前10時くらいに競馬場に到着し、パドックでは約2時間程度陣取りを致しました。以下は基本的に撮影順ですが、ほんの一部ネタの都合で前後しております(笑)。



1番人気のキャロ馬トゥザワールド。パッと見た時に隣にいらした和尚様が凄い馬体だと唸っておられました。



そしてついに6戦目にして感動の初対面となる愛馬バウンスシャッセ。



バウンスシャッセの僚馬で藤沢和雄先生悲願の牡馬クラシック制覇の重役を担うロサギガンティア。終始こんな感じでパドックで、まず最初に消えたとだれもが感じる1頭でした。バウンスシャッセ同様、中間の調整が軽かったですし、次も見据えてメイチの仕上げでないことはわかりますが、それにしてもダメダメな状態でした。



バウンスシャッセがパドックでは抜群の気配で良い状態に見えました。これなら勝ち負け出来るんじゃないかと思いましたねぇ。



牡馬に混じっても見劣りしない貫禄がありました。可愛いと言うよりも格好いい感じです。



馬体重でも全体の5番目に重く、どっしりとした重戦車のような感じでした。結果的に男馬に通用しませんでしたが、牝馬限定なら抜けていると思います。



こちらはシチー軍団では非常に珍しくクラシックに出走することが出来たクラリティシチー。私はシチー愛馬ではクラシックどころか、クラシックが終わってからのデビューに5月以降の勝ち上がりが多かったですからねぇ。クラシックなんて全く縁のないものだと思っていました。



ディープ産駒で弥生賞も京成杯も3着だった強い1勝馬・アデイインザライフ(結果16着)。



あすなろ賞でシャンパーニュを交わした後、トライアルの若葉Sも連勝してきたアドマイヤデウス。父はアドマイヤドンで良血とは言えない馬ですが、9着と好走しました。この馬、新馬戦は我が高額愛馬ジェットブラックと同じレースで、我がジェットブラックは2番人気、こちらは9番人気だったんですよね。結果?アドマイヤデウスが3着で、ジェットブラックは6着でしたが(苦)。



2歳王者のアジアエクスプレス。鞍上・戸崎圭太の”T”マークの入ったメンコを着用(嘘)。



間違いなく”良い馬”、トゥザワールド。気配も抜群でした。私はハナから買えない金額の馬でしたが・・・汗。



8番人気ながら3着に好走するウインフルブルーム。消費税が上がる年は8枠が来るということで穴人気でしたね。



そして牝馬ということもあり、18番の後ろに一番最後に周回する愛馬バウンスシャッセ。



メチャメチャ強そうな雰囲気とボディーです。反面やたら優しそうな厩務員さんに引かれています。



本当に私の好きな馬体の馬です。迫力満点。重賞ウィナーですもんね。



そして優勝することになるイスラボニータ。唯一の敗戦は新潟2歳Sのハープスター。



馬体重はメンバー中一番重いのに、こじんまりと見えるアデイインザライフ。



唯一の無敗馬で3番人気のトーセンスターダム。まさかバウンスと同じ着になろうとは。



とにかくこの馬の子が欲しい愛馬バウンスシャッセ。



北村宏司騎手、キャロ陣営とこの日のファーストコンタクト。



本命で自信ありげな川田将雅騎手登場。突然情けない顔になる北村宏司騎手。



ノーザンファームの吉田勝已社長にも挨拶に行く抜かりのない北村宏司騎手。



しかし、痛いところを突かれてこのポーズ。



北村宏司騎手の背後に収得賞金900万円で当初はボーダーから外れていたのにステファノスを見事に皐月賞にねじ込んだ藤原英昭先生がが忍び寄る。



バウンスシャッセと同じくクラシック登録料200万円を払って出走に漕ぎ着けるも、見事に回収したアジアエクスプレスと戸崎圭太騎手。



パドックは14番のところに陣取っていただいていたのですが(大感謝)、18番の後ろに回ったために他馬が邪魔でとまーれーの後は撮りづらかったですね。



こちらは2週続けてクラシック制覇の偉業がかかる川田将雅騎手。



デットーリジャンプ。・・・ではありません。



桜花賞を勝つまではパドックでは怖すぎるほどの気合いだったが、先週無事にハープスターを勝ち上げ、表情が緩む川田将雅騎手。



終始ニヤけ顔。



「こりゃ、今年のクラシックは全部いただきだな。」



この油断が命取りなんだよなぁ〜。2馬身は変わるよ〜。



ちなみに重圧が凄すぎた桜花賞はこうでした。




カワタ師範代はチューリップ賞に次いで瞑想モードに。



怖すぎるカワタ。



最後までこの表情。



これが真剣な漢(おとこ)の眼差しだ。



ちなみにその時の2着の騎手の表情。



ここから話は戻って皐月賞へ。




我らが愛馬バウンスシャッセの鞍上・北村宏司騎手。



あれ?たまたま目をつむっているにしては長いぞ??



おい、川田師範代をマネしての瞑想モードか??



それとも、ただの居眠りか?



向正面に行ってもまだ目を開けないぞ。



起きろ、ヒロシッ!!レースが始まるぞ!!



ヒロシッ!!



このまま地下馬道でカズオ先生に起こされたとか・・・(嘘)。



彼の名誉の為に、跨がってすぐの目を開けているところの写真も掲載いたします(爆)。



なお、次に勝つ男の写真を掲載いたしますが、

気合いが入りすぎている為に衝撃が強すぎます。

心臓の弱い方は注意してください。



ただでさえ怖いと言われている表情に気合いが注入され般若と化した蛯名正義騎手。


見よ!!これが勝つ男の表情だッ!!




続いて友駿ホースクラブの馬でクラシックに乗るウチパク。



昨年エスポでお世話になった後藤浩輝騎手はステファノスに。



8番人気のウインフルブルームと”マイネル軍団”に乗せたらやたらと結果を出す柴田大知騎手。今回も3着。



4番人気ワンアンドオンリーと横山典弘騎手。(4着)



この後大差で敗れることになる出てきただけの1勝馬・クリノカンパニーと江田照男騎手。



最近活躍が目立つ田辺裕信騎手と9番人気アデイインザライフ。(16着)



14番人気のスズカデヴィアスと我が軍団にとっては”問題”のシュタルケ騎手。(14着)



藤沢和雄厩舎のもう1頭の馬・ロサギガンティアと未だクラシック優勝のない大ベテラン・柴田善臣騎手(6番人気/10着)。

●本馬場入場


キャロ3頭出しでまず出てきたステファノス。この後、アッと驚く15番人気での掲示板確保となります。



そしてターフビジョンではバウンスシャッセが。



先にトゥザワールドがきました。



凄い迫力のある馬体の馬ですねぇ。超良血は違います。ただ、私もいずれのバウンスシャッセの子は重賞ウィナーの子ですし、超良血と思っていますが。高くても買うぞ〜。



きちんと値段分の活躍をしてくれるの短距離だから素晴らしい。



そしてようやくバウンスシャッセが返し馬に。



こちらもトゥザワールドとは値段差が凄いが馬体ではそんなに負けていません。我ながら良い馬を見つけられました。

●レース 



出走直前にベストターンドアウト賞が発表され、愛馬バウンスシャッセで密かに狙っていたものの軽く一蹴された瞬間。



栄光の14番。感動〜。



スタートしました。



ちょいと出負け気味でまずいなぁ〜と思いましたが・・・、



ここから押してポジションを取りに行きます。



押すヒロシ。



そしてさすがの先行力を見せ加速。



どんどんとポジションを上げます。



さあ、出来るだけ前へ。



この先行力が嬉しいんですよね。その変わり、切れる脚はないですが。



1周目の正面スタンド前。



大外のウインフルブルームもかなり前にいます。



全体的に内枠の方が好スタートだったように見えますね。



うーーん、なんとなく位置取りが悪くなりそうな・・・。



バウンスシャッセの周りに馬群が凝縮しています。



結局好スタートのウインフルブルームがハナへ。



バウンスシャッセもこの辺りでは5番手辺りまで上がって来ます。これで一安心。



そうそうたるメンバーの中、愛馬バウンスシャッセの姿が。感動〜。



バウンスシャッセはこの時点で4番手。もうかなり良い着になるのではと熱くなりました。



ここからは向こうに行ってしまったのでターフビジョンにて。



結局バウンスシャッセは3番手の最内。外枠でしたが無事に内に入れて、距離ロスなく回ります。北村宏司騎手、素晴らしい騎乗でした。



バウンスシャッセのすぐ外には1番人気のトゥザワールドが。



道中折り合いもつき手応えも良く、この時点では勝つまであるのかな?と思いました。



しかし、3コーナーから4コーナーの馬場が傷んでいるところに入ると急に手応えが悪くなり、鞍上の北村宏司騎手の手が動きます。この時点で大敗を覚悟しました。



やはり馬場の悪い札幌2歳Sで大敗したように、そんなに悪い馬場が上手いとは思えません。



しかし、本来なら札幌2歳Sのように一気に下がってしまうのでしょうが、最後の最後まで食らいついて必死に頑張ってくれます。



ハナを切ったウインフルブルームが粘るところ、1番人気のトゥザワールドとイスラボニータの2頭だけが違う脚色で上がって来ます。



この時点でバウンスシャッセはまだ6番手辺り。なんとか出走奨励金をと思いました。



そして後ろからは同じ勝負服も15番人気のステファノスがこれまた素晴らしい伸びで上がって来ます。



そのステファノスにもアッサリと交わされ、出走奨励金は徐々に遠のいて行きます(>_<)。



それでもバウンスシャッセも一気には下がらずに頑張ります。いやぁ〜、強くなりました。



そして後ろからは同厩のロサギガンティアが・・・。



これにも最後に交わされ11着で入線。



先頭は蛯名正義騎乗のイスラボニータが食い下がるトゥザワールドを凌ぎます。



2歳チャンピオンのアジアエクスプレスも良いところまできますが、最後に失速し6着になります。その後ダート路線に戻ることが発表になりました。



ターフビジョンにてリプレイ。



勝ったのはイスラボニータ。



この時点で8頭いますからバウンスシヤッセの出走奨励金はなくなります。



ようやくバウンスシャッセのハナが!?



勝ち馬とはこの差ですから、11着でしたが、着ほど負けてないと思います。もちろん牡馬との力差ははっきりと認識できましたが。



隣の7番はここまで無敗で3番人気に支持されたトーセンスターダム。この馬と同着なのですから。



バウンスシャッセ、立派でした。パチパチ。

 結局11着でしたが、勝ち馬のイスラボニータから0.7秒差。着ほど負けていないと思いましたし、バウンスシャッセの走破時計は2分00秒3!!良馬場。これは私が格段に評価する3走前の寒竹賞の2分00秒8良馬場を上回っています。あの時よりも馬場が更に悪くなっていますから、私は数字以上に時計を詰めてくれたと感動しております。1走ごとに更に強くなっています。

 牝馬限定ならGTでも掲示板は夢ではないと思いました。逆に連勝が止まり、11着と大敗したという数字だけを見られて次走のオークスでのバウンスシャッセの評価が下がるのならお得と思います。かなり力をつけていますよ。

 ロブロイの成長力で上手く夏を超えれば秋華賞やエリ女も本当に狙えるのではないかと思いました。


 ただ、今回はあまりにも内馬場が悪く、何頭の牡馬の有力馬が皐月賞を回避してダービー直行を決めたのも馬の故障が心配だからです。正直、バウンスも悪いところを通りましたから反動が怖いです。藤沢和雄先生も早速短期放牧を考えているようにオークスに間に合うのかという懸念はあります。

 藤沢和雄先生は無理をさせない人なので、状態が悪ければオークスは回避しちゃうと思いますが、大目標がオークスだったわけですから、是非とも出たいですね。姉のフロアクラフトが5着だったようにオークス向きの馬です。


 それにしても藤沢和雄先生も北村宏司くんも柴田善臣相談役も牡馬クラシックに縁がないですねぇ。藤沢和雄先生は2頭出しでしたが10着11着と遠く及ばず。ロサは当初鞍上の乗り替わりが不安視されましたが、それだけでなく、パドックで真っ先に消せる状態での出走でした。どうしちゃったのかなぁ〜。



 しかし、終わって見れば募集金額通りの結果でした。


募集金額 1億円 トゥザワールド 2着

募集金額 7000万円 ステファノス 5着

募集金額 1800万円 バウンスシャッセ 11着



よく言われますが、キャロの値付けはかなり正確です。皆様も牡馬クラシックに出たければ、募集金額5000万円を超える馬を購入してください。私?とっくに予算オーバーですが(T_T)。

 なお、”中途半端”と呼ばれる募集総額3600万円〜4000万円辺りの馬は危険な馬が多いので、お気をつけください。ぐふっ。


 まあ、我が愛馬バウンスシャッセはこの金額ですから、皐月賞に出られただけでも感動ですし、ポツン最下位ではなく、GTの勝ち馬からコンマ7秒差ですから、私は大健闘だと思います。

 すでに賞金3400万円の重賞も勝ってくれていますし、バウンスに関してはいうことありません。

 あとはとにかくアフロディーテの悲劇を繰り返さずに無事に繁殖入りしてくれて、その子が持ちたい。重賞ウィナーの子ですから、値段は高いでしょうが、それなりに話題になるとも思いますし、その子でクラシック制覇をしたいですね。この母のポテンシャルなら良い子が出そうな気がします。

●時計の評価

 今回のバウンスシャッセの走破時計は2分00秒3良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分59秒0、勝ち馬の時計は1分59秒6でした。

 やはり牡馬の一線級を相手にはさすがに荷が重かったと言えますが、競馬ブックのスピード指数は今回89.1でした。フラワーカップを勝った時が88.0でしたから、それを上回り、決して凡走をしているわけではありません。相手が強すぎただけです。そりや、牡馬のクラシック第一戦に出ているわけですから。

 次はオークスですが、牝馬限定戦に戻れば、一頭別格のハープスターは除くとしても上位争いは必至でしょう。ただ、左回りの東京では実績がないので、あまり強気にもなれませんが(汗)。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バウンスシャッセ(11着)

 「上手にゲートを出てくれたので、前半からポジションを取りに行きました。うまく折り合いもついたし、プレッシャーのかからない位置で運べたとは思うのですが、馬場の悪い3〜4角で一気に手応えが怪しくなってしまいました。その後も大きくはバテずに頑張ってくれていますが、やはり牡馬相手のGTは甘くないですね。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「ゲートもしっかり出てくれたので、プレッシャーのかからない位置を取りにいきました。道中は折り合いも付いて、いい感じで進めることができたと思いましたが最後まで食い下がることはできませんでした。斤量差もありましたのでもう少し頑張ってほしかったですし、いい競馬ができると思っていただけに悔しいですね。申し訳ありませんでした」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「悪くない位置で運べていたと思いますし、もう少し踏ん張りたかったのが正直なところだけど、3〜4コーナーの馬場が悪いところを通った時のフットワークがこの馬のいいものと比べるともうひとつしっくり来ていなかったし、その影響も多少なりあったのかもしれません。今日は悔しい結果になってしまったけど、これから距離が延びるのはこの馬にとって悪くないだろうし、次に向けてまたしっかりと調整していきたいですね」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当が42.7万円。1口で割りますと950円程度になると思われます。

●今後の展望

 次走はオークスですから牝馬限定戦になります。ここでどれだけやれるかで、今後の秋華賞やエリザベス女王杯と言ったところの力関係が明らかになるでしょう。

 ハープスターという別格がおりますが、オークスで負けても向こうは凱旋門賞に行ってくれる予定なので、秋華賞はおりません。オークスで2、3着なら、当然秋華賞は激アツになります。

 とにかく、オークスでどれだけやれるのか楽しみです。

●最後に

4月21日の意見交換コーナーより


 昨日は愛馬初の牡馬クラシック出走もさることながら、本当に多くの方とお会いでき本当に充実した時間を過ごさせていただきました。ずっと1日中しゃべっていた気がします(笑)。それでもまだまだ時間が足りず、もっともっと時間が欲しかったですね。

 結局、ずっーーーと、しゃべっていたので、中山のどこも回らず、確保していただいていた席(感謝)とこれまた確保していただいていたパドック(感謝)にずっといましたね(笑)。同じ趣味の仲間が会うと、いつまででも話していられますからねぇ。私も普段の生活では、ここまでディープに競馬を話せる人が周囲にいないので、ここぞとばかり深い話をしてしまいますね。


 昨日は結局最終の新幹線に最終の近鉄・京阪で帰るというギリギリ帰宅で、帰ったら午前1時を過ぎていました。もうそこからバタンキューで、朝、子どもを保育所に送ったらまたバタンキューで起きたら午後2時でした。

 どうですか、この怠惰な生活っぷりは(笑)。おかげで体力はほぼ完全回復しましたが、更新はほとんど出来ていないといういつものお約束パターンですm(_ _)m。


 そんなこんなで、私の初めての中山遠征は終わりました。話は聞いていましたが案外小さな競馬場でした。コースだけなら中京よりも小さいですね。その分、観客席から全体が見やすく良い競馬場ですね。ルクソールさんに教えていただきましたが、コース沿いに向かって観覧場所の傾斜がきつくとられているので、見やすく写真も撮りやすく良い競馬場ですね。先週の桜花賞の阪神競馬場では傾斜がほとんどなく、後ろからだと客の頭が邪魔で見えづらいですし写真に頭が入ってしまいます。


 ほぼ牝馬軍団の私にとって中山に行くことは早々ないでしょうし、次の中山臨場は何年後になるのやら。今度行ったら1周ぐるっと回るぞ!!


 それにしても遠すぎて疲れました(笑)。そして関東圏の駅は1つ1つが大きすぎる(笑)。また、JRは階段が多いですね。しかも長めの(苦)。関西の方がエスカレータ率が高いですし、1フロア上がるのに、あんなに階段数がないですからねぇ。

 そして、ほぼ始発で行き、最終で帰るという強行軍も40歳を超えた体には厳しかったですね(笑)。このスケジュールだと、最寄り駅前の駐輪場が空いておらず、バスも走っていない時間帯なので、概ね2キロある最寄り駅まで歩いて行くことになります。なんやかやとハンデが重い荷物が多いこともあって、3〜4角で苦しかった我がバウンスシャッセのように道中足取りが乱れ歩様を悪くしながらの行き帰りでした。

 帰りはクタクタなのでタクシーでと思っていたら、ちょうど駅前に3台停まっていたものの、あっという間に他の客に奪われ、小さな駅で次に来る気配もなく、トボトボと徒歩で帰りました。


 次からは、もう少しゆっくり出て余裕を持って帰りたいと思います。そうすれば、バイクを駐輪場にとめられますし、ここまで疲れることもないんですよね。何せ遠征は荷物が多いですからねぇ(笑)。



これ以降は5月19日に作成



 そんなこんなで、皐月賞の翌日の4月21日に完成させようと思っていた当皐月賞特集は、疲労困憊で完成せず、そこからゴールデンウィークに入り、ここは家族優先の為に更新している時間がなく、そしてゴールデンウィークが終わると、私にとって仕事で大きな事案が14日に、受講中の講習での大量の在宅課題が11日までにと、全く更新している間もなく、ついに5月19日までかかってしまいました。

 5月中旬になり、ようやく時間が取れるようになってきたのですが、今度は溜めに溜めた更新があり、1つずつ遅れを取り戻しているところです。

 そうこうしている間にもう今週末はオークスです。ここも現地に遠征しますので、また更新は遅くなりそうですが、一応27日の休日でと目論んでおります。

 しかし、愛馬が未勝利クラスくらいなら、ここまで停滞することはないのですが、GTでしかも夢のクラシックですからねぇ。まずは現地で愛馬のクラシック出走を堪能したいと思います。今度は掲示板は確保して欲しいですね。昨年は妹のフロアクラフトが5着でした。ただ、あの時はトライアルでも最低評価とされるスイートピーS2着からのギリギリの滑り込みで、まだ1勝馬。人気も17番人気と伏兵以下でした。今年は比較的上位人気だと思いますし、昨年とは違う楽しみがありますね。いずれにしても2年連続のオークス出走は本当に嬉しく有り難いことです。

 しっかりと走りきって、掲示板を確保して欲しい。頑張れバウンスシャッセ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年3月28日立ち上げ 4月3日、6日、9日、16日、17日、19日、5月19日加筆

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バウンスシャッセの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 3月21日 第5戦 第28回 フラワーカップ GV 中山芝1800m (1着/3番人気)

2014年 1月 6日 第4戦 寒竹賞 3歳500万下 中山芝2000m (1着/8番人気)

2013年11月 2日 第3戦 アルテミスステークス 重賞 東京芝1600m (10着/10番人気)

2013年 8月31日 第2戦 札幌2歳S GV 函館芝1800m (14着/5番人気)

2013年 8月 4日 デビュー戦 2歳新馬 函館芝1800m (1着1番人気